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宗教における食の禁忌は、同じ豚や牛でも意味が宗教ごとにまるで変わるため、相手に何を出してよいかを即断したい飲食・観光の現場では、最初に押さえておくべき論点です。イスラム教ではコーランの明文が豚肉や死肉、血を禁じ、ユダヤ教では反芻とひづめの二条件から豚が外れるように、

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宗教音楽は、聖歌や声明、ゴスペルのように形を変えながら、なぜ世界の宗教で歌われ続けてきたのかを考えるための手がかりである。グレゴリオ聖歌をコンサートホールで聴き、街角のモスクから響くアザーンと同じ宗教音楽だと一括りにしていた時期があったが、両者が実は正反対の位置づけだと気づいた瞬間、

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大聖堂、モスク、寺院は、いずれも祈りの場ですが、建物の向き、中心となる空間、装飾の有無を比べると、宗教ごとの考え方がはっきり見えてきます。旅行で宗教建築を前にしたとき、尖塔やドームの印象だけで眺めるのではなく、その形がどんな信仰から生まれたのかを読み取れると、見える景色は一段深くなります。

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世界の宗教に見られる終末観は、直線型と循環型の2つに大別できます。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ゾロアスター教が歩むのは、始まりから終わりへ進む一本道の歴史であり、そこでは救世主の出現、死者の復活、最後の審判がひとつの筋道を形づくります。

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メシアは、ヘブライ語マーシーアハに由来する言葉で、「油を注がれた者」を意味する歴史用語です。古代イスラエルでは王や祭司の即位にオリーブ油を注いで聖別し、サウルやダビデのような現役の王にもこの名が使われました。

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レイキは、1922年(大正11年)に臼井甕男が日本で始めた手当て型の民間療法であり、海外発祥のスピリチュアル用語だと思われがちなところに、まず意外性があります。カタカナの「レイキ」は逆輸入で広まった呼び名で、本来は漢語の靈氣(霊気)です。

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ツインレイは、前世で一つだった魂が二つに分かれた片割れを指すスピリチュアル概念で、英語圏の twin flame が日本でツインレイと呼び替えられたものとして広まりました。

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前世とは、ある人生より前の人生を指す言葉で、仏教の三世では過去世にあたります。前世占いやスピリチュアルの文脈で広く知られていますが、その出自は紀元前インドの宗教思想にあり、言葉の正確な意味を先に押さえておくと見通しがよくなります。

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マントラと真言は別物に見えますが、真言はサンスクリット語 mantra の漢訳語であり、同じ言葉を別の角度から名づけた関係です。ヨガのクラスで「オーム」を唱える場面と、お寺で僧侶が真言を唱える場面を比べると、その言葉がインドのヴェーダ世界から日本の密教へと姿を変えてきた流れが見えてきます。

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守護霊は、占いやスピリチュアル本でおなじみの言葉ですが、思想史をたどると、明治以降に西洋の心霊主義で使われた Guardian Spirit や Guardian Angel を日本語化して定着した比較的新しい概念です。

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引き寄せの法則は、2000年代の流行として知られるようになりましたが、その実体は19世紀アメリカの宗教思想運動ニューソートを母体に、約150年かけて形づくられた思想です。宗教学研究の講義でこの話をすると、毎回のように「そんなに古いのですか」と驚かれます。

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魂とは、宗教ごとにまったく違う姿を見せる概念である。キリスト教・イスラム教・ユダヤ教・仏教・ヒンドゥー教・神道・古代の魂観を並べると、同じ「魂」という語が不滅の個として語られることもあれば、そもそも常住の霊魂を立てない立場もあると分かる。