比較・コラム

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世界の宗教人口は、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、そして無宗教という少数の巨大な区分でほぼ全体像をつかめる。世界地図を前に「この色は何の宗教だろう」と即答できなかったことがありましたが、まず人口規模で眺めると、どの宗教がどれくらいの大きさで、どこに多いのかが一気に見えてきます。

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巡礼は、サンティアゴ巡礼や四国お遍路のように宗教ごとに別々の物語として語られがちですが、距離・期間・形・参加条件という共通の物差しで並べると、驚くほど構造が見えてきます。比較宗教学を教えてきた立場からすると、学生にこの話をすると毎年のように意外だと受け取られます。

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カルトとは、教義の珍しさで決まる呼び名ではなく、信者への虐待や自由の剥奪があるかどうかで線を引く概念です。比較宗教学を10年以上教えてきた現場でも、「この団体はカルトですか」と相談されたときは、まず教えの奇妙さではなく、その中で何が起きているかを聞き返してきました。

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イコン、仏像、曼荼羅は、いずれも信仰を目に見える形にした宗教美術ですが、作られ方も意味づけもまったく違います。美術館で正教会のイコン密教の両界曼荼羅ガンダーラ仏が並ぶ場面に立つと、同じ「宗教美術」という括りの中で、絵画・立像・宇宙図という異なる世界が並んでいることに驚くはずです。

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宗教における食の禁忌は、同じ豚や牛でも意味が宗教ごとにまるで変わるため、相手に何を出してよいかを即断したい飲食・観光の現場では、最初に押さえておくべき論点です。イスラム教ではコーランの明文が豚肉や死肉、血を禁じ、ユダヤ教では反芻とひづめの二条件から豚が外れるように、

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宗教音楽は、聖歌や声明、ゴスペルのように形を変えながら、なぜ世界の宗教で歌われ続けてきたのかを考えるための手がかりである。グレゴリオ聖歌をコンサートホールで聴き、街角のモスクから響くアザーンと同じ宗教音楽だと一括りにしていた時期があったが、両者が実は正反対の位置づけだと気づいた瞬間、

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大聖堂、モスク、寺院は、いずれも祈りの場ですが、建物の向き、中心となる空間、装飾の有無を比べると、宗教ごとの考え方がはっきり見えてきます。旅行で宗教建築を前にしたとき、尖塔やドームの印象だけで眺めるのではなく、その形がどんな信仰から生まれたのかを読み取れると、見える景色は一段深くなります。

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世界の宗教に見られる終末観は、直線型と循環型の2つに大別できます。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ゾロアスター教が歩むのは、始まりから終わりへ進む一本道の歴史であり、そこでは救世主の出現、死者の復活、最後の審判がひとつの筋道を形づくります。

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メシアは、ヘブライ語マーシーアハに由来する言葉で、「油を注がれた者」を意味する歴史用語です。古代イスラエルでは王や祭司の即位にオリーブ油を注いで聖別し、サウルやダビデのような現役の王にもこの名が使われました。

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レイキは、1922年(大正11年)に臼井甕男が日本で始めた手当て型の民間療法であり、海外発祥のスピリチュアル用語だと思われがちなところに、まず意外性があります。カタカナの「レイキ」は逆輸入で広まった呼び名で、本来は漢語の靈氣(霊気)です。

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ツインレイは、前世で一つだった魂が二つに分かれた片割れを指すスピリチュアル概念で、英語圏の twin flame が日本でツインレイと呼び替えられたものとして広まりました。

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前世とは、ある人生より前の人生を指す言葉で、仏教の三世では過去世にあたります。前世占いやスピリチュアルの文脈で広く知られていますが、その出自は紀元前インドの宗教思想にあり、言葉の正確な意味を先に押さえておくと見通しがよくなります。