三輪 智香
東洋宗教研究者
インド哲学・仏教学を専攻し、南アジア・東南アジアの寺院での瞑想修行・現地調査を経験。サンスクリット語・パーリ語の文献読解が可能で、東洋宗教全般の思想的連続性を丁寧に解説します。
インド哲学・仏教学専攻。インド・スリランカ・タイ・ミャンマーで現地調査。サンスクリット語・パーリ語文献の原典研究に従事。
三輪 智香の記事 (7)
チベット仏教とは?ダライ・ラマと輪廻の仕組み
チベット仏教は、大乗仏教の一系統でありながら、インド後期密教の金剛乗を出家制度と戒律とともに体系化した総合仏教である。世界の信者は約900万人以上と推定され、チベット文化圏からモンゴル文化圏、ブータンへと広がってきました。
宗教美術の世界|イコン・仏像・曼荼羅の違い
イコン、仏像、曼荼羅は、いずれも信仰を目に見える形にした宗教美術ですが、作られ方も意味づけもまったく違います。美術館で正教会のイコン密教の両界曼荼羅ガンダーラ仏が並ぶ場面に立つと、同じ「宗教美術」という括りの中で、絵画・立像・宇宙図という異なる世界が並んでいることに驚くはずです。
新宗教とは?成立の背景と特徴をわかりやすく解説
新宗教とは、幕末から明治維新期以降に成立し、既成の宗教組織を継承しない宗教を指す、宗教学の価値中立的な学術カテゴリーである。黒住教・天理教・金光教の幕末三大新宗教から、戦後の創価学会や立正佼成会、さらに1970年代以降の新新宗教まで、日本の流れは四つの波としてたどると全体像が見えやすい。
ヒンドゥー教の三神一体トリムールティとは
トリムールティとは、創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァを、単なる3柱の並立ではなく、単一の聖なる存在が3つの機能として現れた様相とみなすヒンドゥー教の理論です。
神仏習合とは|日本の宗教の特徴をやさしく解説
神仏習合は、6世紀に伝来した仏教と日本古来の神祇信仰が融合して生まれた信仰形態で、奈良時代に始まり明治初年まで約1100年続いた。寺の境内に鳥居が立ち、神社にかつて鐘や仏像が置かれていたのは、まさにこの長い歴史の名残です。
上座部仏教と大乗仏教の違いを図解で理解する
上座部仏教とは、釈迦入滅後の教団分裂を起点に形づくられた仏教の一大潮流であり、大乗仏教と並んで世界の仏教を理解する基本の軸になる存在です。比較宗教学の入門講座では「日本の仏教は大乗ですか上座部ですか」と毎回のように質問が出ますが、
解脱(モークシャ)とは|輪廻からの解放を解説
解脱(モークシャ)とは、ヒンドゥー教で人生の最終目標とされる、輪廻(サンサーラ)から解き放たれた状態である。サンスクリット語の語根 muc に由来し、ムクティとも呼ばれるこの概念は、ヨガのアーサナを実践する人が、その背景にある思想へ目を向けたときに、